こんにちは、Mochiです。
🤔 どんなふうに生きていけば、自分はいい人生を送れるのだろうか
🤔 年金や老後資金の不足が騒がれる中で、自分は老後幸せに生きれるのだろうか
そんな方に向けて、100年時代における自分の人生やキャリアが良い方向に向くよう、この記事では書籍「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)― 100年時代の人生戦略」の重要ポイントを要約します。
この記事を読むことで、100年時代をいい人生にするために、改めて考え直すべきことや行動すべきことがわかります。
では早速、本の重要ポイントをお伝えしましょう。
最重要ポイント
この本の重要ポイントは次のとおりです。
- お金のような有形資産とお金以外の無形資産の両方を充実させ、両者のバランスをとれるような人生設計と選択をする
- 従来の教育・労働・引退の3ステージではなく、マルチステージをベースとした人生設計や長期の資金計画を立てる
- 余暇の時間をレクリエーション(娯楽)だけでなく、リ・クリエーション(再創造)のためにも使う
では、なぜこれらが重要なのかを要約とともに解説していきます。
100年生きる時代が来ている
私たちは多くの人が100年間生きると言われています。なぜそう言われているのか、そして100年間生きる時代が来ることで、どのような問題が起こるのかをお伝えします。
100年生きる
皆さんは自分が何歳まで生きられると考えているでしょうか。
世界の平均寿命は10年ごとに2~3年ずつ伸びています。1997年生まれの人の場合、年齢は101~102歳という計算になり、さまざまな研究からこの未来は十分に根拠のある未来です。
さらに、10年前の1987年に生まれた人は、98~100歳、1977年生まれは95~98歳、1967年生まれは92~96歳、1957年生まれは89~94歳となります。
これまでの日本人の感覚であった平均寿命は80歳程度ということが、未来では着実に変わるわけです。
お金が足りなくなる
では、平均寿命が伸びることでどのような問題が起こるのでしょうか。
大きな問題の1つは、必要なお金が増えることです。平均寿命が長くなるほど、必要なお金を用意するためには貯蓄率を高めるか、働く期間を延ばす、もしくはその両方が必要となります。
では、どれほど貯蓄すればよいのでしょうか。
65歳で引退し、老後の生活資金として最終所得(最後にもらっていた給料)の50%を毎月確保するためには、1998年生まれの方の場合、勤務期間中に毎年所得の25%を貯蓄する必要があります。1945年生まれの場合は4.5%の貯蓄率が必要であり、1971年生まれの場合は17.2%の貯蓄率が必要になります。
しかし、イギリスにおいて最も貯蓄率が高かった50~55歳の層でさえ、所得の平均5~5.5%しか貯蓄していません。そのため、25%という数字は現実的ではないといえます。
さらに、これは公的年金を受け取れることを前提として算出されていますが、今後縮小していくと予想されている公的年金が受け取れない場合には、31%の貯蓄が必要になります。
つまり、1998年前後に生まれた世代の方々を中心に、65歳で引退する従来の「3ステージ型の人生設計」では、100年ライフを経済的に支えることが難しいのです。
勤務期間中に行う貯蓄率として現実的なのは、所得の10%程度です。この場合、80代まで働き続ける必要が生じます。
より具体的な皆さんの年齢ごとに必要な貯蓄について知りたい方は、ぜひ書籍を読んでみてください。詳しい前提や計算方法も書かれているため、参考になります。
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3ステージからの脱却
3ステージ型の人生設計とは、次のようなステージで構成されていた人生のことです。
- 教育:学校生活
- 仕事:労働しながらの生活
- 引退:老後の生活
従来の3ステージ型の生き方において経済的に困らないためには、仕事のステージを非常に長くするしかありません。
とはいえ、休養の期間も設けず、80歳までノンストップで働き続けることが果たして可能でしょうか。そのような人生を本当に歩むことができるのでしょうか。
経済的な観点から見ても、3ステージからの脱却は不可欠であり、新しい人生のステージを自ら設計していく必要があります。
お金とお金以外の2種類の資産がある
資産には有形資産と無形資産の2種類があります。
有形資産とは、お金のことです。
有形資産(お金)の増やし方について、知りたい方は次の要約記事がオススメです。お金持ちに近づくためのヒントが載っています。
🫱 お金持ちになるシンプルな方法「金持ち父さん貧乏父さん」を要約
無形資産とは、お金に換算することのできない資産のことを指します。無形資産は次の3つに分類できます。
- 生産性資産:人が仕事で生産性を高めて、所得を増やすのに役立つ要素。知識やスキルなど。
- 活力資産:肉体的・精神的な健康と幸福。健康、友人関係、パートナーとの関係、家族関係など。
- 変身資産:100ライフにおいて変身を遂げるために必要な資産。自己理解、多様な人脈、新しい経験への開かれたマインドなど。
良い人生を築くためには、有形資産と無形資産の双方を充実させ、両者のバランスをとりながら相乗効果を生み出していくことが大切です。
それぞれの無形資産について、より詳しく見ていきましょう。
無形資産|生産性資産
生産性資産は、主にスキルと知識によって構成されます。どのように投資を行い、どの分野の知識やスキルを身につけるかが重要となります。
100年ライフにおいては、技術の進歩が非常に速いため、キャリアの初期に習得したスキルや知識だけでは、長い勤労人生において高い生産性を維持し続けることは困難です。
そのため、生涯を通じて新しいスキルや専門知識を習得し続けることが一般的になっていくでしょう。複数の分野にわたる専門技術を身につけることが、長期的な生産性の維持につながります。
学習の対象として選ぶべきなのは、自身が情熱と興味を持てる分野です。加えて、経済的な価値を生み出し、かつ希少性のある知識やスキルであれば、なお望ましいといえます。
無形資産|活力資産
長寿化社会では、健康・ストレス管理・人間関係といった「活力資産」がこれまで以上に重要になります。
健康
特に長寿化時代においては、健康の価値がより一層高まります。 50歳で健康を損ない働けなくなることのダメージは、寿命が70歳の時代よりも、寿命が100歳の時代のほうが大きくなります。
健康を維持するためには、次のような健全な生活習慣が重要です。
- 運動を行う
- 適切な食生活を心がける(低脂肪食や野菜・果物、油分を多く含む魚、オメガ3脂肪酸、ビタミンB12 など)
- 健全な生活習慣に関する最新の知識を習得し、実際の行動に移す
友人関係
活力資産の形成には、前向きで親しい友人とのネットワークが欠かせません。
100年ライフにおいては友人関係の維持がより難しくなる一方で、次のようなメリットがあります。
- 精神の健康
- 幸福感の維持
- エネルギッシュさや前向きさ
無形資産|変身資産
変身資産の3要素として次の内容が重要です。
- 自分についての理解:変身を成功させるためには、現在の自分や将来の自分の可能性を理解しておくことが大切です。
- 活力と多様性に富む人的ネットワーク:人は変身を遂げる際に、新しい人的ネットワークに加わることになります。そのため、あらかじめネットワークを築いておくことで、移行を円滑に進めることができます。
- 新しい経験に開かれた姿勢:変身は受け身で待つものではなく、主体的に行動することによって到達できるものです。
100年時代の人生のシナリオ
100年時代において、従来の3ステージのシナリオではなく、どのようなシナリオを描くべきか解説します。
従来の3ステージのシナリオ
おさらいになりますが3ステージ型の人生設計とは、次のようなステージで構成されていた人生のことです。
- 7歳 教育:学校生活
- 22歳 仕事:労働しながらの生活
- 60歳 引退:老後の生活
3ステージのシナリオでは、100年時代において次のような問題が発生します。
- 貯蓄が不十分な状態で50~60代を迎えることになる。
- 無形資産への投資が不十分なため、スキルが衰え、低賃金の職につかざるを得なくなる
100年時代の5.0シナリオ
100年時代に適した、多くの変身を遂げるステージで構成される人生の5.0シナリオは次のようになります。
- 7歳 教育:学校生活
- 22歳 エクスプローラー:旅をしながら個人ビジネスをし、人的ネットワークを広げる
- 35歳 仕事:個人ビジネスの経験を活かし、それなりの給料と地位から企業での労働をする
- 45歳 教育:オンライン講座や大学で学ぶ
- 48歳 仕事:新しい業界での労働
- 70歳 休暇:2年間の旅に出る
- 72歳 仕事:ポートフォリオ型で様々なプロジェクトに携わる
- 85歳 引退:老後の生活
5.0シナリオでは、序盤のエクスプローラーのステージで生産性資産や無形資産に大きく投資します。
また、途中で教育や休暇の期間を入れることで、生産性資産と活力資産への投資も行います。
これにより、長い期間高い生産性を保ちながら、健康に、周囲の人との良好な関係を築き続けられるシナリオになっています。
100年時代の人生のステージ
100年時代に新しく登場する生き方や働き方を紹介します。
エクスプローラー
エクスプローラーのステージでは、旅やビジネスを通じて現地の人たちと関わり、ビジネスの仕組みを学ぼうとします。
これにより、世界について新しい発見をすると同時に、自分自身についても新しい発見をすることができます。
長寿化の時代においては、自分と相性の良い選択肢を見つけ出すことが極めて重要となります。なぜなら、それらの選択肢から受ける影響の期間が長くなるためです。
したがって、早い段階で自分がどのような人間であり、何を好み、どのようなことを得意としているのかを学ぶことが重要です。
書籍「苦しかったときの話をしようか」でも次のように、得意なことや強みを知ることの重要性が述べられています。
成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない。
森岡 毅. 苦しかったときの話をしようか
自分の強みを知る方法を詳しく知りたい方は、次の要約記事もぜひ読んでみてください。
🫱 【要約】苦しかった時の話をしようか|良いキャリアを目指すあなたへ
インディペンデント・プロデューサー
インディペンデント・プロデューサーとは、職を探すのではなく、自ら職を生み出す人のことを指します。
インディペンデント・プロデューサーは、基本的に永続的な企業を築こうとは考えておらず、むしろ一時的なビジネスを行う傾向にあります。
事業を成長させて成功の末に売却することが目的なのではなく、ビジネスそのものの活動を始めること自体が目的であり、その内容は特定の分野に限定されるものではありません。
インディペンデント・プロデューサーは、金銭的資産を大きく増やすことは滅多にありません。 それよりも、生産活動を通じて学習することに重点が置かれます。実践や経験を重ねることで、将来の仕事に役立つ深い学びを得ることができるのです。
ポートフォリオ・ワーカー
異なる種類の活動を同時に行うのが、ポートフォリオ・ワーカーのステージです。
次の3つのバランスが取れたポートフォリオを築くことが望ましいとされています。
- 有給であり、生活費を賄い、さらに貯蓄ができること
- 過去の経歴とつながりがあり、評判やスキル、知的好奇心を維持できること
- 新しいことを学び、やりがいを感じられる役割を担うこと
まとめ
100年時代における自分の人生やキャリアが良い方向に向くよう、この記事では書籍「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)― 100年時代の人生戦略」の重要ポイントを要約しました。
100年時代を生きる上でのより様々な人生の生き方やお金の問題に関する詳しい分析を知りたい方はぜひ「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)― 100年時代の人生戦略」を読んでみてください。
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また、書籍「苦しかった時の話をしようか」ではより良いキャリアに近づけるヒントが書かれています。自分がどんな仕事をしていくべきか知りたい方は次の要約記事を参考にしてみてください。
🫱 【要約】苦しかった時の話をしようか|良いキャリアを目指すあなたへ
100年時代ではお金の問題は切っても切り離せません。少しでもお金を増やすための考え方やすべき行動を知りたい方は次の記事を参考にしてみてください。
🫱 お金持ちになるシンプルな方法「金持ち父さん貧乏父さん」を要約

